子供が才能を伸ばすのは環境半分、親半分 by 林成之氏

EL NEOSという雑誌の2008年11月号で「元木昌彦のメディアを考える旅(130) 「勝負脳」を鍛える脳科学の知識はスポーツ、教育、ビジネスに共通」と題したコラムが掲載されており、「<勝負脳>の鍛え方」の著者 林成之日本大学大学院教授の話が紹介されていた。

 子供が才能を伸ばすには、「人間力」「情報収集力」「判断・思考力」「記憶展開力」が重要です。親は、そのための極限の訓練ができる環境を整えてあげることと、二つ以上の専門性を持たせてあげることです。・・・
 ・・・一番大切なのは、人を好きになる力を養うことです。・・・
 ・・・子供には、自分に勝つ才能を鍛えてほしい。自分に勝つ才能というのは、子供が自分の弱点を人に向かってちゃんと言えることです。そうすれば、それをどう解決するかをみんなで考えることができるのです。
 だから環境が大事ですね。子供の成長は親の素質半分、環境半分といわれています。でも、親の素質も環境によって変えられるのですよ。親が酒飲んでテレビ見ているのに、子供には頑張れって言ったって無理ですよ。

思い起こせば、自分の親は、環境を整えてくれていたような気がする。両親は勤勉で、昼も夜も働いていた。他人に勝つためには、他人が努力していないときにも頑張る必要があるのだということを身をもって教えてくれた。

父親とテレビのチャンネルを取り合いしたことも覚えているが、本に使うお金は惜しみなくくれたし、中学受験のための教育投資をしてくれた。その甲斐あってか、国立の附属中学校に進学し、優秀な先輩・同級生・後輩・先生に囲まれ、成長する環境に身を置くことができた。

今度は、自分がMちゃんやSくん、K太郎にしてあげる番だ。そんなことを感じた。