「頑張ってるね!」

子に勉強を望むなら… 予備校校長が出版」という記事を読んだ。内容は以下のとおり。

 進学校の中退者を中心に、不登校の生徒も受け入れる予備校「神戸セミナー」の喜多徹人校長(48)が、子どもが勉強で自信をなくさないよう、親の接し方をまとめた本を出版した。漫画を交え、子どもの視点から見た勉強のストレスを分析。子に掛ける言葉の「言い換え集」などユニークな構成となっている。(霍見真一郎)

 「あなたの子どもはなぜ勉強しないのか-そのアドバイスが子どもをダメにする」が題名。喜多さんが同セミナーで得た経験を「親へのカウンセリングのつもりで書いた」という。

 喜多さんは講師になった当初、一日十数時間勉強した自分と同じように勉強するよう生徒に指示していた。しかし大半の生徒は成績が上がらなかった。「先生はすごいかもしれないけど、自分には無理」。生徒との関係もうまく築けなかった。

 喜多さんは、セミナーに保存された生徒や親との面談記録から成功例を分析。目標がはっきりしていること▽強制されないこと▽結果が出て自信につながること-などが重要であると気付いた。

 同書では、そういった成績向上へのポイントに合わせ「十五歳を過ぎたら指示やアドバイスは一切しない」など子どもの年齢別に、親の対応を助言。「言い換え集」では、「頑張れ」と言う代わりに「頑張ってるね」と言う-など日常的に使える例が並ぶ。

 喜多さんは「九十五点取っても、なぜ五点取れなかったと否定してしまう親が圧倒的に多い」と指摘。「子育て中のすべての親に読んでほしい」と話している。

 四六判、百六十二ページ。学びリンクTEL03・5226・5256

「頑張れ」というかわりに「頑張ってるね」というところを読んで、ふと昔お世話になった人を思い出した。その人は、いつも「頑張ってるね」といってくれていた。一緒に仕事をしていて楽しかった。いつの間にかやる気になっていた。その人は、自然にそれができるくらい人を動かしていくのが上手な人だった。ふとそれを思い出した。

Mちゃんも、Sくんも、神戸にいた夏は、自主的に勉強していたように思う。ふたりとも今はアメリカで頑張ってるかな〜?