「日本画はどこへ行く 事前会議」
GEISAI放送大学の「日本画はどこへ行く 事前会議」を見た。
村上隆が熱弁を振るっている。
テーマが中途半端な学生の絵なんて、見るだけムダ?!
日本画って素材ですか?っていうと、みんな「素材」という。
素材は戦前と戦後で全然違う。今、天然岩石を砕いているのはほとんどない。ガラスを砕いているものに着色している。油絵のマチエールに対抗して、粗い目になっているのではないか。それをなぜ和紙に書かなければならないのか?
岩絵具を和紙に載せる技術しか学んでない。
複雑なものは描けない。技術がないから。
歴史もない、根拠もない、きれいでもないものがなぜ必要なのか?
もし今、若冲がブームなら、なぜ、それを模した人がでてこないのか?技術力がないから、でしょ。
なぜ日本画なの?「おじいさんがやっていたから。その文化を継承したいから。好きだから。」まるで新興宗教の人と話をしているみたい。美大での洗脳教育が完成している?!
芸大生
ホントは好きじゃないけど、地位やお金のために描く人もいる。そういう分かりやすいほうが評価されやすい。自分の好きなものが受け容れられなくてもやっていける強さがないとやっていけない。
村上氏
場末のバーで、金髪のロックンローラーが、「誰も俺達の音楽の良さが分かっていない」といっているのと同じ。
それは日本人の好きな「弱者」を演じている。好きなことをやり続けたい。好きなことができればいい。
日本画で有名な人はゼロ。それでも歴史が間違っていて、将来、オセロのようなことがおこると思っているのか?
芸大生
歴史はまだ浅い。ただ、昔と同じような価値があると思って描いている人もいるかも。
村上氏
平山郁夫の作品は、日本画ではない。現代美術だ。日本人の求めるテーマに沿うものをうまく表現している。
日本画は、自分のメッセージを伝えるメディア。好きな女の子に「好きだ」と言っても振り向いてくれない。
K太郎のママが日本画家なので、普段から、日本画って何だろうと思っているところがあるのだけれど、これはなかなか面白いと思う。いろいろ考えさせられるのでは -> K太郎のママ♪